入管法に詳しい某行政書士の雑記ブログ

入管法に詳しい行政書士が気ままに語ります。

行政書士試験合格者のための行政書士開業のためのおすすめ書籍の紹介

【目次】

1.令和4年度行政書士試験の合格発表日

本日は令和4年度行政書士試験の合格発表日です。

行政書士試験に合格された方、合格おめでとうございます。

gyosei-shiken.or.jp

「令和4年度行政書士試験実施結果の概要」によれば、

申込者数 60,479 人、合格者数 5,802 人で合格率 12.13%だったそうです。

2.行政書士の業務内容について

行政書士の仕事を始めてわかるのは、行政書士の仕事内容は幅広いということです。

行政書士は、行政書士法に基づく国家資格者で、法律家です。

 

行政書士の業務内容は、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成、行政不服申立て手続き代理等であり、多岐に渡ります。

大きく3つに分けると、

①「官公署に提出する書類」の作成とその代理、相談業務

②「権利義務に関する書類」の作成とその代理、相談業務

③「事実証明に関する書類」の作成とその代理、相談業務

となります。

  

代表的な業務内容としては、建設業許可申請風俗営業許可申請運送業許可申請・自動車登録、外国人の在留資格諸申請・永住許可・帰化申請等があります。

 

私の場合は、外国人の在留資格に関する業務を中心に扱っており、在留資格認定証明書交付申請(具体例:外国にいる外国人を日本へ呼び寄せ)、在留資格変更許可申請(具体例:留学から就職の際に在留資格を変更)、在留資格取得申請(具体例:日本で外国国籍の赤ちゃんを出生した場合の日本での在留資格の取得)、永住許可申請等をしています。

 

3.行政書士試験合格者のための行政書士開業のためのおすすめ書籍

行政書士として活躍するには、行政書士試験合格後に、自分がやりたいと思う分野での実務の勉強をすることが必須です。

(1)入管業務(外国人の在留資格に関する業務)関連書籍

入管業務をやりたい場合、まずは所属行政書士会で実施している申請取次講習を受講して取次証(通称:ピンクカード)の取得を目指します。また、行政書士会が実施している入管業務研修の受講や行政書士会会員HP内の入管審査要領の熟読が有効です。

以下入管業務(外国人の在留資格に関する業務)関連書籍でおすすめを紹介します。

①「わかりやすい出入国在留管理の実務必携Q&A─入管法の基礎知識から各種在留資格関係手続まで─ (実務必携Q&Aシリーズ)」(第二東京弁護士会国際委員会著)

全体像が把握でき、分かりやすいです。

②「外国人就労のための入管業務 入門編」(飯田 哲也著)・「外国人就労のための入管業務 実践編 」(飯田 哲也著)

入管業務の全体の流れの記載があり、分かりやすく、具体的な書式や必要書類を明示してくれているので役に立ちます。

③「詳説 入管法と外国人労務管理・監査の実務-入管・労働法令、内部審査基準、実務運用、裁判例-〔第3版〕」(弁護士 山脇 康嗣著)

入管業務を扱っている行政書士で知らない人はいないほど有名な山脇 康嗣弁護士の書籍です。かなり分厚くてタウンページほどの厚さがありますが、必読書です。

④「第2版 入管関係法大全 -立法経緯・判例・実務運用- 2 在留資格」(出入国管理法令研究会著)

上記山脇先生の書籍(「詳説 入管法と外国人労務管理・監査の実務」)は詳しいのですが、扱われていない在留資格もあり、全ての在留資格についてコンパクトに記載がある本書は携帯に便利です。

⑤「注解・判例 出入国管理実務六法」(出入国管理法令研究会)
入管協会発行の「出入国管理法令集」でもいいですが、詳しい解説や法令を見たい場合は役に立ちます。

⑥「特定技能制度の実務―入管・労働法令,基本方針,分野別運用方針・要領,上乗せ告示,特定技能運用要領,審査要領―」(弁護士 山脇 康嗣著)
「特定技能」を扱う場合は読んでおいた方が安全です。

⑦「法律文書作成の基本」(田中 豊著)
入管業務では、説明書や理由書を作成する場合があります。法律文書作成に役立つ本です。

(2)その他行政書士業務に役立つ書籍

①「行政書士合格者のための開業準備実践講座」(竹内 豊 著)

開業の際の準備について具体的に記載があり、イメージが湧きやすいです。

 

以上、行政書士業務に役立つ書籍を紹介しました。気になった書籍があれば購入してみてください。